第54回カワイ音楽コンクール静岡大会に参加しました
先日は、しずぎんホールユーフォニアにて、うたの部門の本選会が行われ、私は出場された生徒さんの伴奏をしました。
本番のステージでは、コンクールに挑戦し、頑張っている生徒さんお一人、お一人の真剣な眼差しと素晴らしい歌声に魅了されました。
コロナ感染症拡大防止の対策がホール内でも舞台上でも実施されている為、本番での演奏以外にも緊張感を感じますが、出場者である生徒さん達は、柔軟に対応していて、本番にのぞんでいました。
一緒に参加した生徒さんも舞台袖では少し緊張した様子も見られましたが、今まで積み重ねてきたものを出し切れる様に、心を込めて大切に発表してほしい事、リラックスして大きく深呼吸して楽しんで歌ってほしい事を伝えて舞台に向かいました。
コンクールは貴重な経験を積むことができるかけがえのない舞台です
生徒さんには深く感謝しています。
毎回思うことは、音楽とは、その曲を演奏し始めて、演奏し終わる時間の流れの中で作り上げる時間芸術だということです。
演奏する側としては、その時間、その瞬間が勝負です
舞台上で奏でる音楽に自然と入り込むことができたり、その反対に頭の中が真っ白になって指が（ピアノの場合）固まってしまったり、またよく練習した部分がキラキラと輝く音になって演奏できて嬉しかったりと、皆さんも様々な経験があると思います。
そんな一瞬の時間芸術の発表の場ですが、コンクールでは、「競い合う」そんな気持ちも加わります。
しかし競い合うのは決して演奏者同士だけではなく、私の考えはどちらかと言うと
コンクールは自分との戦いだと思います
例えば昨年出場した自分と比べて、技術的にも精神的にも成長して演奏できているのか。
結果として入賞できれば、それは自分の頑張りが認められたのだと嬉しい気持ちになります。
ですが人と比べる、入賞するそればかりを考えていると、そうでない結果が出た時にかなり心揺れてしまいます。
大切なのは昨年の自分より成長しているかということだと思います
いつも自分を見つめなおし、大事に思う気持ちを忘れないでいて欲しいと思います。
そして音楽は、基本的には楽しむ事です。
これは先日あるお母様から教えていただいた言葉ですが、
「音楽苦」や「音学」にばかりなってしまっていては、辛いと言うこと。
すごく共感できる言葉でした。
ですからコンクールに出場する事の根本にはやはり音楽が大好きという気持ちを忘れずに、その中で技術を磨いて、自分を高め、意欲を持って挑戦して欲しいと思います。
生徒さんも本番ではとても気持ちよく、のびのびと歌えていました。
結果にとらわれず、その舞台上での演奏に達成感を感じて欲しいです
それからもう一つ、本番の舞台でどんな気持ちでのぞむのかというお話です。
その本番の時間の中でドキドキと胸は高鳴り、足も震えてしまったり、手が震えてしまったり、、、そういう精神状態になった時に、気持ちを他へ向ける事ができるとよいと思います。
舞台と客席に流れている気持ちを感じ、励みというか、願いというか、そういうプラスの力をいただいてそのエネルギーを自分の中に取り込んで力に変える事、そう言うことが出来る様になってきた事を感じています。
もちろん歌い手と伴奏者2人で気持ちを合わせて一つの曲に向けてエネルギーを集中させるのは一番大事だと思うのですが、そこにプラスして客席にいらっしゃるご父兄様の気持ち、また一人一人聞いていらっしゃる生徒さんやお客様の気持ち全てのエネルギーを感じることも大事だと思います。
もちろんコンクールですから人に聞かせることにプラスして、自分自身の力を発揮する事が、一番大事です。
けれど、
音楽を愛し、音を大切に思い、そして何よりその曲を楽しんで、聞いてくださる方に届けたいと言う気持ちが大事だと思います
絶対に失敗しない！という強い気持ちも必要ですが、何か目に見えないエネルギーを自分の中に取り込んでそれを上手に使いながら歌う、演奏することができるといいなと思います。
普段の生活、考え方にもその流れは出てきますね。
私自身も常に仕事に追われ、振り返る余裕もないまま過ごしていると、自分自身の考えが凝り固まっていいアイデアが浮かばなかったり、柔軟な発想が無くなっていくのを感じます。
そんな時にやはり外に出て、新鮮な空気を吸って（今は花粉が悩みですが、、）桜の花びらが舞う様子を眺めたり、花々の様子を観察したり、生き物に触れたり、そんな時間を少し過ごすだけでも身体に心にエネルギーが湧いてくるのを感じます。
だいぶ話が違う方向に行ってしまいましたが、
日常を大事にしながら、心を穏やかに何にでも興味を持って学ぶ気持ちを大切にしていけると良いですね
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
春休みも終わり、そろそろ学校が始まる時期ですね。
新学期も頑張っていきましょう！