暑い毎日が続いています。
夏休みがスタートした学校もある様ですね。
さて発表会まであと4日と迫ってきました!
皆さん調子は、いかがですか?
「この数日が勝負よ!」などと、お家の方に言われて急に焦った気持ちになったり、ドキドキ過ごしている生徒さんもいるでしょうか?!
この期間は、無理に練習を積めこんでも気持ちも頭もいっぱいで余計焦ってしまい、かえって上手く弾けなくなったりしてしまいますから、いつものペースで、丁寧に練習する様に心がけてください。
前回の記事でも書きましたが、むしろテンポを落としてフォルテでゆっくりと何度も弾いたり、左手の暗譜を確認したりしましょう。
もう動画などもあまり見ないようにして、自分の演奏だけを見直してください。
昨年も同じこと書きましたが、演奏を通して家族の方に聞いてもらい、一緒に分析することも良いです。
周りの人に聞いていただいて感想を言ってもらったり、ここをもっと丁寧に弾いたら?などと、アドバイスいただくのも良いと思います。
録画して見返してみることも思いがけない気づきがあって、とても良いので是非やってみてくださいね。
それから当日着る衣装と靴も身につけて練習してみてくださいね。
発表会って、どうしてあるの?
昨日生徒さんからポロリとこぼれた言葉です。
確かにそうですね。
参加しなくても良いかもしれません。
ですが、参加することによって大きな経験と大きな自信を得られると思います。
発表会の舞台に上がったことで、その緊張を味わい、1人で演奏する体験をすることで、どこか他の場所に立った時も自信を持って人前で発言できたり、緊張しないで立ち向かうことができると思います。
発表会での経験が役に立つ時が来ると思います
ピアノを奏でることは、今まで練習してきた積み重ねです。
それは一長一短では成し得ないもので、技術と経験が必要なものです。
そして一日、一日成長していくものなので、日々鍛錬し磨いていくものだと思います。
スポーツや勉強も同じですね。
努力を重ねることによって確実に変わってきます。
当日の舞台では、積み重ねてきた自分の力を存分に出せると良いですね!
緊張感もあると思いますが、ありのままの自分を出して楽しんで演奏してください
さて、話は変わって、今年の私の演奏のお話です。
今回は、ショパン作曲のバラード 第3番 Op.47を演奏します
バラードは、全部で4曲あるのですが、物語性のある、起承転結がとても分かりやすい曲ばかりです。
何でも、その当時ミツケヴィチの詩集を愛読していたショパンがその詩からインスピレーションを得て作曲を進めたそうで、今回演奏する3番は、オンディーヌ(水の精)の詩から着想を得て作曲されたとも言われています。
その詩の内容は、青年から永遠の愛を誓われた娘が、青年の誠意を試そうと水の精に姿を変えて現 れたが、彼はその誘惑に負け、湖の精に心を奪われてしまう、というものです。
最初の2小節で、一人の若者が湖のほとりで少女に出会う情景が描かれます。
その後そのテーマは何度となく繰り返し曲の中に出てきますので、注目して聞いて欲しいです。
途中も、さまざまな情景が浮かぶ様な場面がいくつもあります。
2人が手を取り合って踊っているところもあれば、夢の世界に入っていく様なフレーズもあります。
ここは湖の中へ引き摺り込まれそうになってもがいている様なところ?
魔法を使ってどうするのかしら…と少し不気味なフレーズもあります。
そして物語のクライマックス、最後の部分は技術的にとても難しく、音の重なり、速いパッセージと続いていくので、2人の運命は如何に!?と思いつつも弾く方に気力、体力を奪われて、練習しはじめの頃は、力尽きてしまうことが幾度もありました。
ピアノを弾くことは、意外に全身運動で、腰で上半身を支えますが、下半身は、というと右足も左足もペダリングのため不安定に浮かしてあって、定まらない、しかしそんな中でタイミングを見つけながら足で地を踏みしめながら太く力強い音を出します。
何より私は手が大きい方では無いので、和音をつかむ手が、ギリギリで、何度も腱鞘炎に近い症状に悩まされました。
万年肩こりの状態ですが、それに輪をかけてもっと悪くなってしまうので、普段から運動をして、足、腰、腕、手の筋肉を鍛えておかねばならないのですが、そうもいきません。
運動より、ピアノに向かう時間を捻出したいと、ついつい体は凝り固まりがちなのですが、やはり人間の体は、食事、睡眠、運動が一番大事だと年を重ねるごとに痛感し、反省しつつです。
話が逸れてしまいましたが、皆さんどうぞ今回も曲を聴きながら想像をして聞いてみてください。
そして最後、この2人は、ハッピーエンドになったのか、あるいはバッドエンドなのか、、、それも是非皆さんの思った感想をレッスンの時に聞かせてくださいね。
発表会、みんなの元気な音を、そしてあなたらしい演奏を聞かせてくださいね!
楽しみにしています。
当日の舞台の感じ昨年の写真を載せておきますのでイメージしてくださいね。
何か困り事や、ご不安がありましたら遠慮なくご連絡をください。
よろしくお願いします。