先週はカワイ音楽教室の発表会でした
生徒さん達はとてもよく練習されて立派な演奏を聴かせてくれました。
私の担当する小学校の生徒さんは、今回ショパンの曲への初挑戦。
手の幅も広がり、また跳躍も多く練習では苦労していた様子でしたが、毎週のお稽古でそれを確実に克服しながら、とても意欲的に取り組んでいました。
当日は初めてのホール、そしてピアノはスタインウェイ、舞台袖では、彼女の表情に若干の緊張が感じられました。
とても響きが良いホールだからその響きを味わって、ピアノの感覚を意識しながら徐々に気持ちを入れていけると良いね、とアドバイスしながら私自身も少し緊張していました。
ですが、舞台で演奏を始めた途端、そんな心配は吹っ飛び、とても気持ちよく演奏している様子に私も嬉しくなりました。
最後のパッセージも滑らかに気持ちよく降りてきて曲を締めくくり、私はブラーボ!叫びたくなる気持ちを押さえながら、、、本当によく頑張りました!
また一段階レベルアップされた様子が感じられる堂々と自信を持った演奏でした
もう一人の生徒さんは高校生。
部活との両立の中、ピアノも休まず毎週通ってくれていて、進路を意識しながら私とお母様とで相談しながら曲を決め、挑んだ今年の発表会でした。
本番1週間前のレッスンは、今まで彼女なりに頑張ってきた経過を思いながら、心配されているお母様には、譜めくりは、私がやりますから今の状態から少しでも弾き込めるといいですね!と、励ましてレッスンを終えました。
しかし本番を迎えた当日、彼女は「できるところまでは暗譜をしました!譜めくりは自分でやります!」と言い出したのです。
私は若干不安に思いながらも全てを託し、舞台へと送り出しました。
初めの部分は本当に良く弾き込んでいて、滑らかにそして彼女らしさのよく出た演奏でした。
そしていいタイミングで自分で譜めくりもこなしながら、途中まだ完成度が上がらないところもありましたが、日々学業と部活動に追われながらの両立で良くここまで完成したなと感心する演奏でした。
今年のこの状況の中で開催出来たことそして生徒さんお一人お一人の立派なそして緊張感と希望のあふれるステージを見ることができて良かったと思います。
ありがとうございました。
さて、発表会ですが、今年は感染拡大防止の対策を考慮しての開催となりました。
1部ごとの参加人数を20人前後に制限し、1時間弱での入れ替え
私の担当の日はトータル8部までありました。
部の入れ替えごと、会場の椅子の背とシートそして木目の手すりもゴム手袋をした講師達で全て除菌シートで拭きました。もちろんピアノも。
生徒さん達の動向においては、まず観客席から自分の3人前の方の演奏が終わったら、マスクをしたまま下手裏に向かいます。
あらかじめ使い捨てのマスクをしてきていただいた上で、着用のマスクを外しそれは感染対策を考えて破棄。
そのあと手指消毒をしてから演奏。その後舞台上手から退場。
舞台の階段を降りたらここでも手指消毒をします。
そのまま客席へ着いたら新しいマスクを着用していただく。
これは事前にアルコールのアレルギー反応を調べた上での実施でした。
最後の集合写真も舞台上では実施せず、ロビーにて10名ずつ行いました。
まず会場で帰り支度をしてから放送でご案内。
生徒さんは、立ったままでマスクをして撮影します。ここでは任意で一瞬マスクを取るというお許しもありましたが、なるべく重ならない様に考えられていました。
そのままお帰りいただき、次の10名をお呼びしてまた撮影。
私も8月におさらい会を実施しましたが、やはり様々な面で甘えが出てしまっていたな、、、と反省しました。
他にも様々な対策が取られていて、入り口での検温をしたら記念品もそこでお渡しし、マスクはすべての方全員着用。
人数制限も考え、会場に入れるのは、1家族演奏者プラス2名まででした。
提出の名簿には家族すべての氏名住所を記入の上で、お一人お一人来場者シールもつけていただきました。
そして客席の着席制限を指示するこのプレート
子供でも理解しやすくあたたかい言葉がけで、対策には常に心配りも必要だと実感しました。
そして私はフェイスシールドをしたまま司会。
これがなかなか大変でした。何度もマイクがゴツッ!とシールドにぶつかり見苦しい音を立ててしまいましたが何とか無事に終えられたかな?!
コロナ感染対策をする時は、ついついこちらの意志を強く押し通し、がんじがらめになりがちですが、いかに文章や伝え方に思いやりをもつか、その裏で主催者がどこまで徹底して動けるのか。
今は、開催や活動に悩み気持ちもしぼんでしまいがちですが、対策を考え、学んでいくことが大事だと思いました。