10月もスタートして早1週間、ブログの更新がだいぶ空いてしまいました。
こちらの記事にで書かせていただきましたが、ここ数ヶ月ジャズのDUOライブの準備で毎夜毎夜ピアノに向かって仕込みをしていました。
なんとか無事に終わりホッとしています。
ジャズベーシストとピアノというシンプルな編成でのライブ。
その二人でのライブという重圧に押しつぶされそうになりながら、偉大な演奏家たちのアドリブを完コピして譜面を書いたり、覚え込んだりして過ごしていました。
当日は、まず入念なリハーサル。
音合わせをして最初は重ならなかった演奏も、少しずつ息づかいも合うようになり、本番は、初めての共演とは思えないほどスイングできた瞬間もありました。
そして意外にも作り込みすぎた曲ほど“ジャズの本質”から離れてしまい、例えばその曲の歌詞に込められた想いを汲み取っていなかったり、ただ指を高速に動かすだけになっていたりと、中身のない演奏になってしまっていて、それをリハで指摘していただき、本番では少しでも歌詞の気持ちに近づこうと、考えながらひいたそれもいい勉強になりました。
その基本ができてからの次のステップなのだと思いました。
また一人で練習しすぎて、ベースの音を聴けなくなっていた自分に気づかされた瞬間も多々ありました。
シンプルな編成だからこそ、耳をひそめてひとつひとつの音に集中していく、そしてそこにすべてが宿ります。
寄り添い、探り合いながら生まれる“音の会話”、そして厳しさの中にある温かさを、たくさん感じた夜でした。
まだまだ課題も山ほどありますが、一歩ずつ、音に真っすぐ向き合っていきたいと思います。
そしてこれは 生徒さん一人一人にも言えること。
なかなか練習ができない、時間を取ることが難しく曲をどうやって弾いたら良いかわからない時など、まずは教室へ来ていただいて、一緒に練習することで必ず進歩して行きます。
音を奏でることは、楽譜を目で追い、脳を働かせ、指を動かし、耳で音を聞くそして、心が開放されていくものだと思います。
できない時は教室でその作業を私と一緒に進めていくだけでも違ってくると思います。
ピアノを弾けることは本当に素晴らしいこと、もちろんいつもお話ししている通り、勉強もスポーツも絵画も読書も色々全て五感を研ぎ澄ませ磨いていくものです。
幼少期からそれを早くから経験すればするほど、身体に心に宿っていくものがあると思います。
今の私の年齢でも新しい分野に挑戦して、吸収して、楽しむことができるのですから、是非生徒の皆さんも頑張ってほしいと思います。
もちろん保護者の皆様も同じです。
ここで練習するだけでも、新鮮な心沸き立つ瞬間を経験できると思いますので、是非一緒に頑張っていきましょう。
今月もよろしくお願いします。