12月がスタートしました。
師走、この一年の締めくくりです。
今年一年はどんな年でしたか?
目標としていたものを達成するべく少しでも近づけたでしょうか?
今年度の目標カードには、たくさんの生徒さんに気持ちを綴っていただきました。
私の中では年度終わり、来年の3月までを一つの区切りに感じていますが、やはり2024年が終わる、干支が変わる、そんな節目を感じずにはいられません。
この一年も、生徒さんの成長を大切にお一人お一人に対して声がけも対応も考えて務めてきました。
現代は、手軽に何でも手に入り、体験する事ができる時代になりました。
バーチャルでその世界へ行けたり、風景や音、人との関わりも通信だったりします。
実際に会ったことのない方々と関われたり、心を許すこともあるかと思います。
リモートで学びを得ることもでき、コンサートですら現地に向かわなくても楽しめる時代。
これは以前もお話ししましたが、その情報や動画は、良いものもあれば、悪いものもあります。
良い悪いは自分の選択で決まる時代。
だからこそ生の音を聴いて欲しいし、自分で苦労して努力を重ねて、自分の指から紡ぎ出す音楽を自分の手で作って欲しいです
漢字も計算も自ら鉛筆を握って紙に書くことで頭に入っていきます。
最近は、ペンを持って書くことがほぼ無くなってきてしまいました。
それによって忘れていく文字もたくさんあると思います。
同じ様にピアノの練習も根気のいるものですが、コツコツと取り組んで欲しいのです。
1週間の中で何回ピアノを練習できましたか?
回数は少なくても集中した時間を得られることで、脳は大きな刺激を感じていますし、心はリアルな音の響きを感じています。
指と脳は密接に繋がっていて、それは感性を求める心も同じですね。
一つ一つを大切に自分で積み重ねていく、そんな習慣を今の時代だからこそ、身につけて欲しいです。
楽譜を見て、音符を読み、右手、左手、両手と練習を重ねて曲にしていく、その過程を一人で努力し、楽しんでいけることを目標に考えてみてください
決して与えられる情報のみを飲み込むだけではなく、自分で選んで形にしていくこと。
それができる人になって欲しいと思います。
それがやがて、忍耐力となって辛抱強く粘り強く頑張っていくことができたり、感受性を育てることで、景色や音楽や食事に心をはずませ、人に対して優しい気持ちを持つ、良い悪いを自分の意見で話せる、など社会生活にも繋がってきます。
何でもアプリで完結できてしまう世の中だからこそ、その根っこの部分を育てなければ、これからの未来を大切に考えなければと、年の終わりに思うことを書いてみました。
と、言いましても私自身全て完璧に実践はできませんし、頼るのはついスマホになっています。
しかし、最近目が見えなくて、スマホの文字は誤変換、誤字ばかり。
保護者の皆様には、いつもご迷惑をおかけしてすみません。
さて、今年も残すところあと数週間、体調に気をつけて頑張って行きましょう。
12月のお稽古もよろしくお願いいたします。